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「万(よろず)」=すべて、あらゆるもの
古語で「万(よろず)」は「何でも・あらゆること・多くの種類」を意味します。
「屋」=商売をする人、店
「本屋」「酒屋」「魚屋」などと同じく、「〜屋」はその分野を扱う人や店を表します。
つまり、「万屋」=あらゆるものを扱う屋さんという意味で、
昔は日用品から雑貨、道具、なんでも揃う便利なお店として親しまれていました。
現代ではこの「万屋」の意味を転用して、なんでも引き受けるサービス業に使われています。
まず、「便利屋」も「万屋」も、共通して「いろいろな仕事を請け負うサービス業」で、専門的な職業とは違い、「暮らしの中の困りごと」を広くサポートする存在です。
項目 | 便利屋(べんりや) | 万屋(よろずや) |
---|---|---|
言葉の印象 | 現代的・実用的 | 昔ながら・幅広い |
仕事内容 | 日常の雑用や軽作業が中心(草むしり、家具の組立、掃除など) | 便利屋的な仕事に加え、より「何でも感」が強く、時には特殊依頼も |
呼び方の歴史 | 昭和〜現代でよく使われる | 江戸時代から使われる古い言葉 |
使われ方 | 主に実務系の業者名や広告で使われる | キャッチフレーズや屋号(店名)で使われることが多い |
ニュアンス | 必要な時に頼れる「便利な人」 | なんでも相談できる「何でも屋さん」 |
便利屋は、「お手伝いのプロ」。
万屋は、「何でも相談できるご近所の頼れる人」。
現代では、両方ともほとんど同じようなサービスをしていることが多く、「屋号(お店の名前)」にどちらを使うかは、イメージやブランディングの違いです。