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■「万屋(よろずや)」という言葉の意味

  • 「万(よろず)」=すべて、あらゆるもの

    • 古語で「万(よろず)」は「何でも・あらゆること・多くの種類」を意味します。

  • 「屋」=商売をする人、店

    • 「本屋」「酒屋」「魚屋」などと同じく、「〜屋」はその分野を扱う人や店を表します。

つまり、「万屋」=あらゆるものを扱う屋さんという意味で、
昔は日用品から雑貨、道具、なんでも揃う便利なお店として親しまれていました。

現代ではこの「万屋」の意味を転用して、なんでも引き受けるサービス業に使われています。

■ 「便利屋」と「万屋」共通点:どちらも「なんでも屋さん」

まず、「便利屋」も「万屋」も、共通して「いろいろな仕事を請け負うサービス業」で、専門的な職業とは違い、「暮らしの中の困りごと」を広くサポートする存在です。


■ 違いのポイント

項目 便利屋(べんりや) 万屋(よろずや)
言葉の印象 現代的・実用的 昔ながら・幅広い
仕事内容 日常の雑用や軽作業が中心(草むしり、家具の組立、掃除など) 便利屋的な仕事に加え、より「何でも感」が強く、時には特殊依頼も
呼び方の歴史 昭和〜現代でよく使われる 江戸時代から使われる古い言葉
使われ方 主に実務系の業者名や広告で使われる キャッチフレーズや屋号(店名)で使われることが多い
ニュアンス 必要な時に頼れる「便利な人」 なんでも相談できる「何でも屋さん」

■ 例えるなら?

  • 便利屋は、「お手伝いのプロ」。

  • 万屋は、「何でも相談できるご近所の頼れる人」。


■ 実際にはほぼ同じ意味で使われることも

現代では、両方ともほとんど同じようなサービスをしていることが多く、「屋号(お店の名前)」にどちらを使うかは、イメージやブランディングの違いです。